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2024.05.02

学生広報チームが密着!ボランティアセンター 〜スポーツボランティアプログラム事後学習編〜

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ボランティア活動を通して、豊かな人間性と独創性を備えたリーダーシップを発揮する人材の育成を目指す、ボランティアセンター。都立大生のボランティア参加の入口としての役割を果たすボランティアセンターの活動を、学生広報チームが密着取材しました!

2023年度は、スポーツボランティアプログラムに密着し、これまでに、フロアバレーボール事前講習会ゴールボール事前講習会「都立大生と一緒にスポーツ体験教室」を取材してきました!
今回取材したのは、東京都立大学ボランティアセンターが主催するプログラムの一つであるスポーツボランティアプログラムの事後学習です!

スポーツボランティアプログラムとは?

スポーツボランティアプログラムは、「スポーツボランティアの理論を学び、スポーツイベントでの実践を通して、スポーツを通した地域活性化やインクルーシブな社会の実現、スポーツ文化の醸成を目指す」ことをテーマとしています。
事前学習と事後学習、プログラム内の活動に2回以上参加することがプログラム修了の必須要件となっています。

プログラムの集大成!事後学習

プログラム生が集まり、1年間のボランティア活動の効果・意義を多角的に振り返りながら自身の思いを共有します。

①「ココロ(キモチ)」の振り返り
まずは、ボランティア活動を通して最も感情が動いた場面を思い出し、そのとき感じたポジティブな感情とネガティブな感情を共有します。


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▲全体を4チームに分け、グループごとに共有していました!

活動を通していろいろな人と関わったからこそ、様々な感情を感じたようです。
ポジティブな感情としては、「相手の笑顔を見ることができて嬉しかった」「お礼を言ってもらえたときにやりがいを感じた」などが多く挙げられました。
一方でネガティブな感情としては、「ボランティアとしての責任を感じた」「計画が難航したときに不安になった」などの声があがりました。

②「アタマ」の振り返り
次に、プログラム生が実施してきたボランティア活動は、誰にとって、どのような効果・意義があったのかを考えます。


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▲出たアイデアはどんどん付箋に書き込んでいきます!

ボランティア活動の効果・意義を考えて、ボランティア自身、課題の当事者・活動の対象、活動する組織、地域・社会の4つに分類していきます。
「多様な人との出会い」「知識の獲得」「主体性の向上」「達成感」「健康促進」「居場所づくり」などのキーワードが、どのグループでも挙げられていました。
しかし、それらがどの対象者に効果・意義をもたらすものなのかはグループごとに捉え方が異なっていることが印象的でした。


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▲一つひとつの言葉の定義をメンバー同士で確認しながら付箋を貼っていきます。
中には複数の対象に跨るものも…!

振り返りのワークで出た意見は、グループごとに全体に向けて発表しました!


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▲全体に向けた発表の様子

また、活動中の反省点や来年度に向けた改善点も共有しました。
一人ひとりがボランティア活動について当事者意識を持って考えており、多くの人が参加しやすく楽しめるような企画作りや、プログラム生が有意義に活動する方法、効果的な活動の宣伝方法などについて意見を出し合っていました。

③ボランティア宣言
最後に、「東京という大都市をどのような街にしたいですか。そして、その東京の中に自分をどのように位置づけたいですか。」というテーマで、ボランティア活動に取り組む自分の姿を宣言しました。
この宣言は、ボランティアプログラム開始時にも実施しており、当初から変わらない思いを持ち続けている人もいれば、当初よりも具体的にイメージできている人もいました。
理想の街のあり方だけでなく、自分がどのような行動をしていきたいかという部分まで考えて言語化している皆さんが素敵でした!

ボランティアセンターの活動を取材してきて…
約半年にわたってボランティア活動に取り組む都立大生を取材してきた。
ボランティアと聞くと、”支援する“といった印象を持たれがちだが、プログラム生自身が活動に楽しんで参加し、周りを巻き込んで共に活動を創り上げていく姿が印象的だった。
ボランティアに興味を持ったきっかけやボランティア活動をする目的は人それぞれだが、相手に喜んでもらいたい、地域を盛り上げたいという思いは共通していたのではないだろうか。
2023年度のプログラムは終了したが、来年度の活動では、どのような新たなつながりが生まれるのか、期待したい。

【取材・文:人文社会学部 人間社会学科 綾桜子(学生広報チーム)】

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