皆に笑顔を届けたい!—女子チアダンス部RITZ
元気を皆に届ける使命を全うし、個人として、またそれ以上にチームとして成長する部活、東京都立大学応援団女子チアダンス部RITZの代表 水優月さんにお話を伺った。
―初めに活動内容、練習場所や頻度について教えてください。
はい。応援団としての活動に加えて、大会にも出場しています。3年生が引退したため現在は1・2年生の13人で活動しています。練習は、体育館で火曜日・水曜日・土曜日の週3回です。
▲大会に向けた全体練習の様子
―大会はどのようなものがありますか?
毎年10月にJCDA(日本チアダンス協会)による全日本チアダンス選手権大会があり、それが一番大きな大会になります。3年生引退前の最後の大会になるので、皆でこの大会を目指して一年間頑張っています。新入生が入部した5・6月頃からこの大会に向けた準備を始めます。今、目標にしている大会は、3月にあるCHEER DANCE COMPETITION in Spring です。1・2年生のみで出場する大会で、11・12月頃から練習を始めています。
―大会に出場するとなると、毎年曲に応じて振り付けも考えなければいけませんね。振り付けはどのように決めていますか?
大会の振り付けはコーチの先生が決めてくださっています。コーチの先生は、時に厳しく、良いパフォーマンスをするためのアドバイスをくださります。
―チアダンスでは表現力も重要だと思うのですが、表現力を高めるためにしていることはありますか?
チアダンスは、まず第一に人を応援して元気にするという目的が根底にあります。そのため、笑顔で踊ることに加えて、目線や顔の動き、手の動作やそのスピードまで考えて練習しています。
ー細部まで意識しているのですね。練習で、お互いの動きをスマートフォンで撮影しあっている様子が印象に残りました。
そうですね。撮影した動画をゆっくり再生しながら客観的に動きを見て、部員同士で互いにコメントしつつ一緒に高めていけるようにしています。
▲部員同士で互いに撮影しながら練習する様子
ー部員の皆さんが仲が良さそうなのが伝わってきますが、チームとしての一体感を高めるために代表として意識されていることはありますか?
特別意識していることはありませんが、誰も置いていかないように心掛けています。 入部までチアダンスの経験がない部員も多いので、もともとのレベルはバラバラです。できないからといって置いていくのではなく、その部員も一緒に引っ張っていってあげられるように意識しています。
ー少人数だからこそ、一人ひとりに丁寧に対応しておられるのですね。今まで活動してきて良かったと思ったことはありますか?
大会で上位を目指していく過程で大変なこともたくさんありましたが、やはり一番は深い付き合いの友達ができたことです。また、他の部員にとっても、集中して部活動に取り組んだことや、新しいことに挑戦した経験はプラスになっていると思います。
ーコロナ禍での活動は大変な部分もあったかと思いますが、他の団体との交流はありますか?
あるにはあるのですが、体育館外での交流はそこまで多くないです。コロナ禍でイベントが中止になってしまっていたので、今、徐々に復活している最中ですね。女子チアダンス部は応援団としても活動しており、同じ応援団である男子チアリーディング部のMAXONSさんとの交流はあります。応援団としての仕事は、依頼を受けて他の部活動の大会の応援に行くことが多いので、そのようなつながりを通して、もっと他の団体との交流を広げていけたらと思います。応援団としての活動に対しては、大学からの期待も大きいので、大会のための練習でスキルを高めつつ、おろそかにすることなく取り組めたら良いなと思っています。
―少人数でもお互いに高め合って頑張っていることがよく伝わりました。
当然ですが、人によって得意なことが違うので、得意な人が苦手な人に教えることがあります。また、全体のパフォーマンスを良くするために部員同士で話し合うこともあります。その際に、先輩後輩関係なく意見を言い合える関係であることが、RITZの良いところだと思います。
―次の大会に向けての抱負を教えてください。
全員がその前の大会よりもレベルアップし、チームをしっかり作っていくことができれば良いなと思っています。高い順位といった目に見えた結果も大切だとは思いますが、それだけを求めるのではなく、自分たちのできる範囲で最高の演技を見せたいと思っています。
▲集合写真
部員一人ひとりが部全体のことを考え、自分にできることを全力で行っていることが伝わってきた。 これからもRITZらしく皆に元気を届けて欲しい。
【取材・文:健康福祉学部作業療法学科 2年 大西里奈、人文社会学部人間社会学科 2年 綾桜子(学生広報チーム)】