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2023.02.17
2022課外活動団体紹介⑤(人力飛行機研究会MaPPL)

鳥人間コンテスト学生記録保持中!・都立大人力飛行機研究会MaPPL

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都立大南大沢キャンパスで活動中の人力飛行機研究会MaPPL。鳥人間コンテストでは伝統ある技術を活かし、毎年好成績を残している。今回は都立大が誇る鳥人間コンテスト常連サークルMaPPLにお話を伺った。(取材日:2023年1月10日)

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▲2022年度鳥人間コンテストの様子

―早速ですが、MaPPLではどのような活動をされているのですか?

毎年7月に開催される鳥人間コンテストの滑空機部門への出場、そして優勝を目標に日々人力飛行機の製作・改良に取り組んでいます。メンバーはシステムデザイン学部航空宇宙システム工学科が中心になってはいますが、みんなに専門知識が必要というわけではありません。南大沢キャンパスで活動しているため、理系だとシステムデザイン学部の他の学科や都市環境学部、文系では経済経営学部の学生もいて、広範囲の学部学科から集まっています。 MaPPLは毎年鳥人間コンテスト滑空機部門に出場しており、歴史が長く20回以上は出場しています。2022年度の大会は6位で、記録は223m程でした。2021年度は451.12mという記録で28年ぶりとなる鳥人間コンテスト優勝を果たし、大会の学生記録を更新しました。この時の記録はまだ塗り替えられていません。

―学生記録を保持しているなんてすごいですね!ちなみにですがMaPPLという名前は何に由来しているのですか?

名前は英語の略ですね。人力飛行機研究会(Man Powered Plane Laboratory)で、MaPPLです。

―実際の機体づくりはどのように行っているのですか?

私たちが作っているのは人力飛行機の中でも滑空機といって、プロペラを回したり漕いだりするものではなくて、グライダーのように乗り込んでからそのまま飛び立って着水するというものです。まずは設計図を作るのですが、三面図といって、正面や上から見た機体の形を図に起こします。その後、胴体と翼(よく)を作る作業に分かれて、発泡スチロールなどを使って作っていきます。翼の部分は流線型にしたものを手作業で分担しながら切り出して、最後にシートやフィルムを被せてよく見る翼の形にしていきます。胴体も同じように手作業で空気の抵抗がないような形に切り出して作っています。

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▲翼製作中の様子

―活動にあたり何か苦労されたことはありますか?

精度にこだわった機体を作るため、何事に関してもごまかしの利かない作業となり、時間も労力も大きいです。製作途中でサイズが合わなかったり、設計と違ってしまったりと、精神的にもきつかったことがあります。 また、一昨年は新型コロナウイルスの影響によって活動時間が制限されたり、本番で人数の制限があったりとシビアな環境での活動でした。去年も新入生歓迎イベントが思うようにできなかったため、人数が少ない中で大会に間に合わせて機体を作らなければならないことが大変でした。しかし、今年は一年生がたくさん入会してくれたので、期待しています。

ー活動場所が教室ですが、できあがった機体は実際に飛ばすのですか?

テストフライトを行います。うちでは2回やっているのですが、主翼の部分までを組み立てて、大学の陸上競技場で機体を持ちながら走ってどれだけ力を受けて飛べるか試します。 実際に飛ばすのは本番が最初で最後ですね。本番の直前に最後の部品を取り付けてやっと完成して、終わったら崩して持ち帰るので、完成形を見るのも本番が最初で最後です。そのため本番はかなり感慨深いものがありますね。

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▲陸上競技場で行われるテストフライトの様子

―最後に、新入生に向けてメッセージをお願いします!

工作など、手先が器用でいろいろ作ってみたいという人にお勧めです。鳥人間コンテストはTV放送されるなど、注目されている競技でもありますし、鳥人間はスポーツや音楽などとは一味違った団体競技です。大学生の今だからできる、もっと言えば今しかできない競技のサークルです! ぜひ私たちと一緒にベストフライトを作り上げて感動を分かち合いませんか?

【取材・文:法学部 法学科 滝沢友那 (学生広報チーム)】

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