「入部して良かったなって、すごく思っています」野球を楽しむ、硬式野球部に迫る。
監督業も全て学生の都立大の硬式野球部。今回は主務を務める、健康福祉学部理学療法学科2年の中村嵩広さんに話を伺った。
▲試合開始の挨拶のあと気合を入れる選手たち
今年度を振り返って
―インタビューへのご協力ありがとうございます。早速ですが、今年度を振り返り、全体的にいかがだったでしょうか。
春と秋にリーグがあるのですが、今年はちょっと下の方に沈んでしまって、低迷していました。とても悔しい1年だったと思います。
―最後まで頑張って2部リーグに残ったものの、なかなか苦しかったと思います。苦戦した理由や改善点などはいかがでしょうか。
技術不足もあったと思いますが、フィジカル面が問題だったと考えています。おのおのの主体性に任せていた部分だったのですが、他のチームにフィジカル面で劣っていた部分が露呈してしまったと思います。
―コロナ対策もあって、思うように活動できなかった場面もあったと思います。
そうですね。それでも、体作りに対する意識が足りなかったとして、この冬は積極的に取り組んでいこうね、という話になっています。
―今年の反省を踏まえて、冬は体作りを重視するということですが、トレーニング方法など、どんなお話をされていますか?例えば、グループに分かれたり、ビデオ通話しながらなど、いろいろな方法があるかと思います。
いくつかのグループに分かれて、体重やどんな練習をしたか毎日報告して、共有している感じですね。縦割りで、体格や習熟度を目安に、それぞれ頑張ろうねって、3グループに分けています。
ーグループに分かれて、先輩と後輩が交流を深めつつ、密にトレーニングのお話ができているのですね。 他に、大変だったなと思うことはありますか?
先ほどの体作りにも関連しますが、他の私立大学に比べると、やっぱり施設や練習器具の面で劣ってしまうことはどうしてもあります。なので、残った予算でバッティングマシーンの部品などを買いました。そういった練習器具や、環境を改善しながら頑張っています。
今後の展望、新入生に向けて
―それでは、今後の展望を伺ってもよろしいでしょうか。
まず、この冬は、体をしっかり鍛えて、フィジカル面で他のチームに負けない体を作ること、基礎的な技術の底上げが必要だと思っています。その先では、2部優勝して1部進出が目標です。
―都立大硬式野球部は過去にも2部リーグを優勝されていますから、また優勝してくれると信じて応援しています。 一方で、春にはフレッシュな新入生の加入もあります。新入生に向けたコメントもお願いします。
私たち都立大硬式野球部の特徴として、大人が関与しないことがあります。監督なども全部学生がやっています。監督としてベンチに居なければならないなど、選手兼監督はなかなか難しいところもあります。選手間でコミュニケーションをたくさんとっていくことが必要ですが、その分仲良く楽しい部活になっていると思います。 高校野球で大人の監督の強い指導を経験した方や、そのようなイメージをされる方もいるかもしれませんが、私たちは学生同士で、お互いに和気あいあいと意見を出し合いながら活動しています。 私自身、入部して良かったなって、すごく思っていますし、みんな楽しく野球をやっているチームですので、新入生にもたくさん入って欲しいなと思います。
―インタビューは以上となります。本日はありがとうございました。 これからも頑張ってください!
▲試合前のミーティングをしている選手たち
▲ホームランを喜ぶ選手たち
インタビューを通じて、心から日々の活動を楽しんでいることを感じた。野球を楽しみたい新入生には、1度は彼らの活動を体験することをおすすめしたい。
【取材・文:法学部 千澤直斗、都市環境学部 山岸玲司(学生広報チーム)】