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2023.01.13
イベント取材(アドバイザー座談会&なんでも相談会)

就職活動アドバイザー座談会&なんでも相談会

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2022年12月14日(水)に東京都立大学キャリア支援課により開催された「アドバイザー座談会&なんでも相談会」は、就職活動を終えた3名の都立大の先輩を招き行われた。就職活動を通して、自分が納得できる道を進もうとしている先輩たちからのアドバイスは、これから就職活動をする後輩たちの背中を力強く、そして優しく押してくれるものだった。

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【座談会レポート】

アドバイザーとして登壇したのは、人文社会学部 人間社会学科 学部4年生の村松ちいさん(内定先:講談社)、システムデザイン研究科 航空宇宙システム工学域 修士2年生の柴田龍一さん(内定先:IHI)、理学部 生命科学科 学部4年生の三島智尋さん(内定先:大広)の3名だ。 座談会では、企業・業界研究に関することや自己分析、エントリーシート、面接のことなど、就職活動を終えたばかりの先輩たちのリアルな体験談をたくさん聞くことができた。なかでも印象に残ったのは「自分にとっての納得内定をもらうことを考える。」という言葉だ。一般的に何がいちばん良いかではなく、何がいちばん自分の心に刺さるのかに注目して企業を選ぶ。そうすると、その企業の理念を魅力的に感じる理由を自分の過去の経験と結び付けて考えることができ、自分が社員になったときに何ができるのか?何をしたいのか?という部分を少しずつ想像できるようになるのだ。企業・業界研究をしたり、志望動機を伝えたりする際、どうしても数値的な情報に注目してしまいがちだが、自分の心を動かされた情報に注目することが、最終的に自分が納得できる内定をもらうために大切なことなのだと感じた。 自分にとって何が良いかということは他人から決められるものではないし、社会にまだ出たことがない今の私たちに言い切れるものではない。自分にとって一番良かったと言えるかどうかは、その企業に入社した後の自分の努力と気持ち次第なのかもしれない。

【学生広報チームによる取材】

座談会終了後、アドバイザー3名にインタビューを行った。

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▲ 取材の様子

ーこれから就職活動に取り組む私にとって、前向きになれるお話がたくさんありました。気になった点をより深掘りしていきたいと思います。
まず、三島さんは理系から広告業に進まれるということに驚きました。皆さんは、就職活動をするにあたって、「なりたい自分」と「なれる自分」の乖離を感じましたか?

三島さん)理系から広告業に進むのは珍しいね、と言われることはよくあります。でも、乖離を感じたことはないかもしれないですね…。自分の強みをその企業で実際に活かせるのかどうかは、正直、社会に出たことがない私にはわかりません。だから、私の"やりたい"を買ってくれる企業はどこか?という気持ちで企業を選んでいました。自分がやりたいことをやっているうちに、なりたい自分がきっと見つかるのだと思います。

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村松さん)私も三島さんの考えに同感です。就職活動は社会に出るための最初のステップにすぎません。だから、こうなりたい!という高い理想は持たず、今の自分を嫌いにならないようにしようという気持ちでいられるようにしています。

柴田さん)僕は、以前からものづくりに興味がありましたし、研究でもプログラミングをやっているので、「なれる自分」と「なりたい自分」は一致していたように思います。

三島さん)私は逆に、学問と就職は分けて考えていましたね…。今は、社会性動物のアリの行動・個性の研究をしていますが、学問は学問で完全燃焼しきればいいと思っていました。

村松さん)もちろん、大学で学んだことや今までの経験が社会に出てからつながる部分はたくさんあると思いますが、あまり仕事に活かそうとしすぎないほうがいいかもしれないですね。自分が学んできた学問と直接的な関係がなくても、仕事そのものに興味があるのなら、挑戦してみるべきだと思います。

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ー私自身、大学で今学んでいることを活かせる仕事をしなくてはという気持ちがあったので、学問と仕事を分けるという考え方は、新鮮に感じました。好きなことや興味があることを仕事にすることには責任も伴いますが、自分が納得できる就職活動にするためにも、まずは挑戦してみることが大事ですね。 就職活動というと、私も含め、やりたくない…と感じてしまう人が多いと思うのですが、後輩に向けて前向きなメッセージをお願いします!

三島さん)社会の側から私たちに歩み寄ってきてくれる機会は、就職活動が最後だと思います。就活生は、試験や面接などによって企業から“選ばれる”側だと思いがちですが、自分も様々な企業の中から魅力を感じる企業を“選ぶ”側なのだ、という気持ちでいると、就職活動を楽しめるはずです!

柴田さん)僕は、就職活動という一時期だけではなくて、長い人生で考えることが大事だと思います。

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村松さん)そうですよね。就職活動は社会人のスタート地点を決めるためのものにすぎません。それに、今この場で内定をもらえなくても、人生が終わるわけではありません。私は、就職活動をゲームのように捉えていました。重く考えすぎないことで、気持ちの浮き沈みを小さくすることができたと思っています。

ー就職活動を、自分のことを知り、やりたいことをできる場所を見つけるための旅に出かけるゲームのように捉えれば、肩の力を抜いて楽しみながら就職活動を頑張ることができそうです! 本日は、貴重なお話をたくさん聞かせていただきました。ありがとうございました。

【アドバイザー面談】

就職活動を終えた先輩たちが「就職活動アドバイザー」として後輩の就活に関する相談に乗ってくれる制度です。 金融、出版、メーカー、鉄道、公務員など幅広い業界から25名の先輩に、就職活動の進め方、エントリーシートや面接対策、内定獲得に活かしたテクニックなど、同じ在学生として、とても気軽に就活の悩みを個別に相談することができます!実体験に基づいた心強いアドバイスをたくさんいただけます。

アドバイザー面談の詳細はこちら

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▲ 取材の様子

【アドバイザー座談会&なんでも相談会】

1月16日(月)・18日(水)にはアドバイザーによる座談会&なんでも相談会の開催が予定されています。アドバイザー面談では聞くことのできない、アドバイザー同士の対談のほか、座談会終了後には個別でアドバイザーに相談をすることができます! これから就職活動を始める都立大生の皆さんは、ぜひ参加してみてください!

アドバイザー面談に関する情報はこちら

【取材・文:人文社会学部 人間社会学科 2年 綾桜子(学生広報チーム)】

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