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2025.12.05

学生広報チームが人文社会学部の学生にインタビュー! 〜人文学科 表象文化論教室編〜

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学部1年次は基礎教養科目を幅広く学び、学部2年次から人間社会学科は7教室、人文学科は8教室の合計15の教室に分かれ、専門分野の知識を修得するのが特徴的な人文社会学部。
今回は、人文学科 表象文化論教室に所属する村井さん、宮崎さん、織裳さん(取材時3年次)に、学生広報チームがインタビューしました!

自分が興味のあるテーマの授業を取る


学生広報チーム) 表象文化論教室は「芸術や文化の多様なテーマを扱う」と聞いています。お三方とも学部3年ということですが、現在はどのような勉強をされているのでしょうか。

織裳さん) そもそもは映画に興味があって、関連する授業を取っているのですが、他にもメディア論、聴覚、音楽、哲学……と興味のあるテーマの授業を自由に選んで受けていますね。

学生広報チーム) 幅広い分野の授業を受けているのですね。

村井さん) そうですね。授業の中でも「理論」と「専門分野」とで分かれている気がします。

学生広報チーム) 「理論」と「専門分野」!

村井さん) 「理論」では記号論、物語論、精神分析など幅広く基礎の授業を受けつつ、学生それぞれの興味のあるテーマの「専門分野」の授業を取るような形ですかね。私はダンスに興味があって、関連する専門的な授業を受けています。

織裳さん) 「理論」の授業は「専門分野」の演習や卒業論文で使う「道具」になるので、早めに取るよう推奨されています。

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「ファッション」「身体」から「ゲームサウンド」まで

 

学生広報チーム) 今まで受けた授業で面白かったものを教えてください。

村井さん) 「ファッションと身体」がテーマの特殊講義ですかね。服飾系の大学からお招きした先生による授業でした。

宮崎さん) 「ファッション」の分野では服装が時代背景による変遷、「身体」の分野では時代ごとの身体の理想像の変遷などが聞けました。

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学生広報チーム) 他にも何かありますか。

織裳さん) 僕は「ゲームサウンド」が面白かったですね。

学生広報チーム) どのような内容でしたか?

織裳さん) インベーダーゲームなどの昔のゲームで、音がどのような目的で導入されたのか、を学びました。最初は、機械の操作に伴って回路が動いたことによる「作動音」だったものが、やがてはゲーム内の効果音となり、今ではプレーヤーへの大事な情報伝達としての機能も果たしていますよね。また、音を作る仕組みなど技術的な内容も扱ってくださいました。

宮崎さん) 無音のゲームプレイ映像に、学んだことを活かして音楽や効果音をつけたりもしました。

学生広報チーム) それは面白そうですね。他にもありますか?

宮崎さん) 私は福田先生の「文化表象論」ですね。聴覚文化論の基本文献を講読して、議論する演習型の授業でした。例えば、映画音楽から生活環境の音まで、「音」全般を扱いました。

学生広報チーム) 授業の方法も先生やテーマによって個性が出そうですね。

村井さん) 「音の空間性」について扱った授業では、実際にヘッドホンで音楽を聴きました。

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どうして表象文化論教室へ?

 

学生広報チーム) ところで、お三方はどうして表象文化論教室を志望されたのでしょうか。

宮崎さん) 映画を勉強したかったからです。私は高校生の時に映画を作る部活に入っていたこともあって、映画を勉強できる大学を調べ、都立大を志望しました。そのため都立大に入ってからは表象文化論教室に入るために必死で勉強しました。

織裳さん) 宮﨑さんと同じで私も映画が勉強したいからですね。高校時代に映画を作る部活で活動していて、その影響もあって大学でも映画を勉強できたらいいなと思っていました。

村井さん) 私はダンスやピアノを小さい頃からやっていました。音楽が好きな家庭に生まれた影響もありました。音楽に限らずダンスや映画など分野を絞らずに色々なことを学びたいと思っていました。

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「授業外の過ごし方」

 

学生広報チーム)授業以外の時間はどのように過ごすことが多いですか。

宮崎さん)私は書庫で過ごすことが多いですね。映画に関する本を斜め読みしています。

織裳さん) 私は書庫に行くこともありますが、5号館にある学生室に行くことが多いですね。

1年生へのメッセージ

学生広報チーム) 教室選択をする1年生へアドバイスをお願いします!

宮崎さん)「人間・文化・社会」などオムニバス形式の授業や、教室の入門的な授業を受けてみると参考になると思います。

村井さん) 表象文化論教室が気になる方は「表象文化論基礎」であれば1年生でも履修できるので取ってみることをおすすめします。表象文化論教室は興味関心が広い学生や教員が多いので、サブカル等新しい文化が好きな人にもおすすめです。

学生広報チーム) 何か他にメッセージはありますか?教室のアピールポイントもあれば教えてください。

村井さん)私は表象文化論教室にいながら教職課程を取っていますが、両立は可能です。

宮崎さん)私は学芸員課程を取っていますが、両立できます。

織裳さん) 映画や音楽など、好きなことがある人で、“好き”の正体を突き止めたい、新たな“好き”との出会いが欲しい、という人には表象文化論教室をおすすめします。「面白そうなものに手を出したい」という思いを大事にすることは教室選択では大事なのかなと思います。

 

学生広報チーム) 表象文化論教室の皆さんが色々なことに興味があってそれを研究できる環境にあるのだなと思いました。ありがとうございました!

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村井さんの学部2年次の時間割

※時間割は2023年度のものです。現在は授業名称や開講時間が変更されている場合や開講されていない場合があります。最新の情報はシラバスで確認してください。

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★「表象文化論基礎理論」のテーマは火曜4限が「記号論と構造主義」、金曜5限が「メディア理論」でした。こうした「基礎理論」で学んだことを基に卒業論文に取り掛かることになるので、履修をおすすめします!

宮崎さんの学部2年次の時間割

※時間割は2023年度のものです。現在は授業名称や開講時間が変更されている場合や開講されていない場合があります。最新の情報はシラバスで確認してください。

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★金曜4限の「表象文化論入門」は学部2年次の必修でレポートの書き方などを学べます。

織裳さんの学部2年次の時間割

※時間割は2023年度のものです。現在は授業名称や開講時間が変更されている場合や開講されていない場合があります。最新の情報はシラバスで確認してください。

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★月曜4限の「文化表象論」では「聴覚文化」に関わる論稿を受講生で分担し意見を交わす演習形式の授業でした! 予習が必要でしたが先生がどんな意見も拾って下さり、色々な観点が出て来るので興味深く受けました!

【取材・文:人文社会学部 人間社会学科 井上 雄哉(学生広報チーム)】

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