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2024.10.22

学生広報チームが人文社会学部の学生にインタビュー! 〜人間社会学科 社会福祉学教室編〜

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学部1年次は基礎教養科目を幅広く学び、学部2年次から人間社会学科は7教室、人文学科は8教室の合計15の教室に分かれ、専門分野の知識を修得するのが特徴的な人文社会学部。
今回は、人間社会学科 社会福祉学教室に所属する松井智子さん(4年次)に、学生広報チームがインタビューしました!

社会福祉学教室とは


学生広報チーム) 社会福祉学教室について簡単に教えてください。

松井さん) 社会福祉学教室は、福祉のしくみや制度、福祉援助の方法などを学ぶ教室です。高齢者の介護や障がい者の自立支援だけではなく、貧困・格差問題、子育て支援、福祉のまちづくり、NPO・NGOの発展など、テーマは多岐にわたります。国家資格である社会福祉士の資格の取得を目指すこともできます。資格取得に向けて学ぶ学生も多いですが、資格取得にとどまらず幅広く知識を身に付けられます。

社会福祉士の資格取得


学生広報チーム) 松井さんは社会福祉士の資格取得を目指しているのですか?社会福祉士とはどのような仕事なのでしょうか?

松井さん) 私自身も資格取得に向けて勉強に励んでいるところです。合計240時間の実習を経て、国家試験に合格すれば資格を取得できます。
社会福祉士は、ソーシャルワーカーといわれることが多いです。カウンセラーと勘違いされがちですが、カウンセラーはその人の心の支援と治療が中心であるのに対して、ソーシャルワーカーはその人の背景にある生活環境を改善していく支援が中心です。

学生広報チーム) 松井さんは、なぜ社会福祉士の資格を取ろうと思ったのですか?

松井さん) 大学1年次のときのアルバイトでの経験がきっかけです。
スタッフの中に仕事を覚えるのが苦手な方がいらっしゃったのですが、話を聞くうちに、本人は一生懸命やっているものの、ご本人の特性が、他のスタッフと同じように仕事をすることを難しくさせているのだと考えるようになりました。そこで、ご本人が理解しやすいように伝え方を変えてみる工夫をしたところ、できる仕事が増えていきました。その経験がとても嬉しかったと同時に、本人に原因があると決めつけるのではなく周りが少し変わろうとするだけで、新たな違う道が開けると考えるようになり、その考え方が近かった社会福祉学教室に進もうと決意しました。

学生広報チーム) 原体験に基づいて教室選択をされたのですね!


研究内容


学生広報チーム) 現在はどのような研究をしているのですか?

松井さん) 現在は卒業論文の執筆に向けて、労働者を対象としたソーシャルワークについて研究しています。
前提として、福祉は全ての人が対象だと私は考えています。今は生活に不自由がなくて健康でも何が起こるかはわからないですよね。
だからこそ、自分ではどうしようもできなくなる前から日常的に福祉が介入し、本人も気付いていないSOSをキャッチすることで、その人が心身共に健康な状態で働き続けられるようにするべきだと考えています。福祉の専門職として、主に労働者に対してのアプローチ方法について研究しています。

学生広報チーム) 確かに福祉と聞くと高齢者や障がい者が主な対象で、今の自分には関係ないと思ってしまいがちですよね。

松井さん) 福祉という分野は、本当に助けが必要にならない限りは意識に現れない分野です。だからこそ、福祉は全ての人が対象で、福祉サービスや保険を利用したり、福祉を介して社会参加をしたりする権利がある、ということをもっと多くの人に知ってもらいたいです。

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▲卒業後は、病院で医療ソーシャルワーカーとして就職予定だという松井さん。

教室の魅力


学生広報チーム) 社会福祉学教室に入って良かったと感じる点を教えてください。

松井さん) とにかく教室の雰囲気が良い点です!2年次の最初に、先生と先輩たちが親睦会を開いてくださりとても盛り上がったのを覚えています。
福祉の分野は人と人とのつながりが大事になるので、教室内のつながりもとても大事にされていると感じます。
また、社会福祉士の資格取得のための実習がある点も良いと感じます。大学で学んだことを実際に現場に入って体験することで理解が深まりますし、実際に自分の目で見て考えることで視野が広がります。

学生広報チーム) 240時間もの実習を経験するとなるといろいろな発見がありそうですね…!


1年次の学生に向けてメッセージ


学生広報チーム) 最後に、教室選択をする1年次の学生に向けてメッセージをお願いします!

松井さん) 福祉と聞くと高齢者や障がい者のイメージを持つ方も多いかもしれませんが、福祉は全ての人が対象であり、社会福祉学教室での学びは幅広いです。
「貧困って何?」「格差が生まれるのはなぜ?」といったちょっとした社会構造に対する疑問を少しでも持っている人にとって、とても有益な学びがある教室だと思います! 社会福祉学教室で学びたいと思ってくれる人が一人でも増えると嬉しいです!

学生広報チーム) 松井さん、ありがとうございました!国家試験も頑張ってください!



松井さんの学部2年次の時間割

※時間割は2022年度のものです。現在は授業名称や開講時間が変更されている場合や開講されていない場合があります。最新の情報はシラバスで確認してください。

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★知識を問われる試験もありますが、自分の意見を述べる論述式の試験も多いです。
★「保健医療概論」は健康福祉学部の学生と一緒に受講します。医療・看護・作業療法に関する基本的な知識が学べます。
★「社会福祉学基礎演習」はゼミのような授業です。班に分かれて疑問に思っていることや明らかにしたいことを調べて発表します。

【取材・文:人文社会学部 人間社会学科 綾桜子(学生広報チーム)】

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