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2024.07.03

4年ぶりのスポーツ・文化活動賞授賞式 自信と感謝の声

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 2024年3月15日に「2023年度スポーツ・文化活動賞」の授賞式が4年ぶりに行われました。この賞は東京都立大学がスポーツや文化活動において著しい活躍を収めた学生団体や個人を表彰するものです。全国規模の大会等であることが受賞の選考基準となっているため、毎年受賞者が出るわけではありません。今年度は4団体が課外活動部門で受賞する快挙となりました。授賞式では大橋隆哉学長によって、表彰状が手渡されました。受賞者は誇らしげに受け取り、これまでの自らの努力や今後への決意を学長ら出席者を前に語りました。

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▲左から、なぎなた部・中村さん、れたぼわ!・谷さん、大橋隆哉 学長、合氣道部・星野さんと髙橋さん

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▲将棋部・松村さん


なぎなた部 中村太星さん(2年/都市環境学部)
 第62回全日本学生なぎなた選手権大会・男子個人の部 準優勝

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▲なぎなたの実演をしてくれました。

 「練習環境を整えることに苦労した」と話す中村さんは、現在なぎなた部のただ1人の部員。中高時代の部活の先生や先輩を練習に招聘したり、同じく競技者の兄と自主練を積んだりしてきました。中村さんの強さの秘訣は技の研究にあります。自身の動作を動画に撮り何度も見返すだけでなく、サッカーの三笘薫選手のドリブル技術など、他の競技から動作の着想を得ることも。加えて、新技の開発にも取り組んでいます。「これからは基本練習にもっと力を入れたい」と語り、まだまだ技を突き詰めていく姿勢が印象的でした。

▷そんな中村さんの活躍の秘訣にさらに迫った記事を後日メトロノワで公開予定!


れたぼわ! 谷陽稀さん(2年/人文社会学部)
 第40回NHK全国大学放送コンテスト・朗読部門 3位

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▲朗読の世界を語ってくれました。

 「れたぼわ!」は朗読やアナウンスを練習し、大会に出場している放送サークルです。恵まれたサークルの環境を遺憾なく活かした谷さんは、自身の好成績はサークル全体の成果だと語ります。答えのない表現の世界である朗読において、細かな部分まで先輩後輩関係なく意見を言い合える環境は大きな強みになりました。感情移入に自信があると話す谷さん。今大会で朗読した『桐島、部活やめるってよ』では登場人物を実際の同級生に重ね、想像を膨らませました。そんな谷さんですが、女性の登場人物の感情表現が課題。「仲間と研究します」と語り、これからも朗読を追究していく姿勢が印象的でした。

▷そんな谷さんの活躍の秘訣にさらに迫った記事を後日メトロノワで公開予定!


合氣道部 星野佑斗さん(3年/法学部)、髙橋克典さん(3年/法学部)
 第42回全日本心身統一合氣道競技大会・大学部団体 銅賞

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▲合氣道の所作を実演してくれました。

 「短い準備期間でどう調整するか」に悩んだ合氣道部は、合氣道の持つ競技性に注目しました。団体の大会では、整列などで言葉を発することなく全員の動きを合わせる必要があり、これを「氣を合わせる」と呼びます。短い準備期間の中でそうした「氣を合わせる」部分を入念に調整することで、自分たちらしいパフォーマンスができ好成績に繋がったと語ります。また合氣道の魅力について、心の持ちようや立ち姿勢など、突き詰めていくと私生活にも良い影響があると話します。そんな道着を着た2人の肝の据わった受け答えが印象的でした。

▷そんな合氣道部の活躍の秘訣にさらに迫った記事を後日メトロノワで公開予定!


将棋部 松村幸輝さん(3年/法学部)
 大学将棋東日本大会個人戦・団体戦 優勝

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▲自身の将棋観を語ってくれました。

 小学1年生から将棋を続けている松村さんは、部活の仲間との対局だけでなく、移動時間に本を読んだり詰将棋をしたりと、日々将棋に向き合うことで実力をつけてきました。戦略次第で無限の可能性を秘める将棋の世界では、およそ三手先まで読んで指せば良いと言われますが、時には十手以上先を読んで判断することもあるといいます。そんな将棋の醍醐味は責任がすべて自分自身にあるところで、今後は全国大会での優勝を目標にして新しい戦法を取り入れていくと語ってくれた松村さん。冷静ながら内に秘めた強さの見える堂々とした受け答えが印象的でした。

▷そんな松村さんの活躍の秘訣にさらに迫った記事を後日メトロノワで公開予定!


取材を終えて

 今回の取材を通して、それぞれの受賞者が、自分自身の勝負どころを認識し、それを突き詰めていく姿勢が共通しているように感じました。また、非常に研究熱心であり、どこを突き詰めればいいかを理解しているからこそ、限られた時間の中で成果が出せたのだと感じました。
 受賞者の皆さんは私たちと同じく、高校生のときにコロナ禍に直面し、学校での活動には様々な制限が課され、思うように活動ができなかった世代です。自由に活動ができる環境に感謝しつつ、思う存分活動している皆さんの姿勢に、私たちも刺激を受けました。


【取材・文:人文社会学部人間社会学科3年 井上雄哉、法学部法学科2年 鳴海美咲紀、人文社会学部人文学科2年 竹野沙耶(学生広報チーム) 】

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