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2024.05.16

学生広報チームが密着!高大連携室~大学見学講座編~

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たまにキャンパス内で高校生の団体を見かけませんか?今回は、高大連携室が行っている高校生向けの「大学見学講座」に学生広報チームが密着!高校生たちにどんなことを伝えているのか?学生広報チームが大学見学講座に帯同し、近くで取材してきました!

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▲図書館を見学する都立八丈高校の高校生たち


大学見学講座とは、高大連携室が高校側と協議して要望を聞きながら、その高校に合ったプログラムを実施するものです。高大連携室の教員による対話型の学び講演や大学紹介、院生スタッフによるキャンパス紹介、在学生による「卒業生との交流会」などで構成されていて、高校生による探究学習の発表などが行われる場合もあります。
講座を通して高校生に主体的な高校生活の重要性を意識してもらい、今後の高校生活に活かしてもらうことでより良い進路の実現に繋げるためのきっかけづくりを目的としているそうです。

今回は、2023年10月27日に実施した東京都立八丈高校1年生の大学見学講座に密着取材!当日のタイムスケジュールはこちらです。

タイムスケジュール

9:00 開講式
9:00~9:40 高大連携室スタッフによる講演「高校生活と進路選択、大学紹介」
9:40~9:50 休憩
9:50~10:10 探究学習の発表・コメント
10:10~10:20 キャンパス説明
10:20~11:00 キャンパス見学
11:00~11:30 生協食堂で学食体験
11:30~12:00 卒業生との交流会
12:00~12:10 高校生からの感想発表
12:10 閉講式


9:00~9:40 高大連携室スタッフによる講演「高校生活と進路選択、大学紹介」

まずは、高大連携室教員の渡邉先生から大学などについての講演です。「少人数教育」や「総合大学」、「学生の気質」など都立大の魅力や特徴についての紹介に高校生たちが耳を傾けました。個人的には「学生の気質」で「全体的に真面目な学生が多い」という説明に、自分も都立大生として納得できるなと思いました。

9:50~10:10 探究学習の発表・コメント

次に、八丈高校の生徒による探究学習の成果発表です。2人の生徒がそれぞれ「八丈島のオタ活調査」と「利他と八丈島」というテーマで研究成果を発表しました。どちらの発表も八丈島で身近に起きている現象やコミュニティを調査対象に、聞き取りやアンケートといった手法を用い、自らの考察も簡潔にまとめられた発表で、レベルの高い発表でした。その場では院生スタッフなどからの質問や今後の研究についてのアドバイスなども挙がり、高校の授業に大学生が関わるという趣旨に魅力を感じました。

10:10~11:00 キャンパス説明・キャンパス見学

探究学習の発表が終わり、いよいよキャンパスについての説明に入りました。文系、理系の学生がそれぞれどういった環境で学生生活、研究活動を行うのかなどについて、院生スタッフの梶原拓人(かじわら・たくと)さんから説明がありました。
その後は、いよいよキャンパス見学の時間です。高校生たちは「図書館」「牧野標本館」の2施設を見学しました。

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▲キャンパスについて説明する梶原さん

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▲少し早めの食事タイム!「何にする?」と高校生たちがショーケースのメニュー表を覗き込み、おのおの生協食堂の中へ。

院生スタッフ・梶原さんにインタビュー!

ここで、今回の大学見学講座を担当した高大連携室の院生スタッフの梶原さんにインタビューした内容をご紹介 !自身の研究内容などについて語ってくださいました。自己紹介で語った内容も含めてお伝えします。
梶原さんの所属は都市環境科学研究科・都市環境科学専攻・地理環境学域・博士後期課程1年次。簡単に自身の研究内容を説明すると「埋め立て地で植物がどう育つのか」。埋め立て地の土壌環境がどう植物の生育に影響を及ぼすのか、様々な調査手法を試しながら地理的分析やフィールド調査などを行っています。
高校で好きだった科目は数学、生物、地理から古典までで、幅広く関心があり、文理選択は「最後まで定まらなかった」と梶原さん。自身の文理選択を「どちらかと言えば理系」と捉えているようです。高校時代の部活は水泳部。趣味はアイルランド音楽の演奏に旅行。興味関心が多彩で、何より全体でのトークや司会がとても自然で巧みな方でした。


11:30~12:00 卒業生との交流会

昼食を終え、八丈高校出身で現在人文社会学部2年次の山下さんとの交流会が始まりました。まず山下さんから都立大生として過ごす自身の学生生活についてお話がありました。所属ゼミやサークル活動からアルバイトまで、幅広く自身の生活について語ってくれたところで、高校生からの質問タイムへ。
「学部学科選びはどうすればいいのか」という質問には「やりたいことを決めておくと選択がしやすい。自分は得意や不得意より好きかどうかというのを基準にしている。」と山下さん。院生スタッフの梶原さんも「漠然とした興味を言葉にしてみると良い」とアドバイス。
「高校生に向けて何かメッセージをください」との質問には「自分は、正直数学はやりたくはないけれど、(自身が専攻とする)社会学で扱う“数学”は苦ではない。」「好きなことは言語化してみよう」「とりあえず始めてみることが大事だ」と、自身の経験を踏まえた貴重なアドバイスがありました!

自分の「好きなこと」を突き詰めていく楽しさが大学生活にはあると話す山下さん。高校生からの質問に正直な考えを語ってくださり、密着している自分も思わずなるほど、ととても感銘を受ける話がありました。「好きなもの」の関連で「好きな食べ物は何か」という質問には「それは保留で」とお茶目な面もありました。

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▲自身の大学生活について語る八丈高校卒業生の山下さん

12:00~12:10 高校生からの感想発表

今回の南大沢キャンパスへの訪問の最後に、生徒から感想の発表がありました。「自分に刺激になること、好きなことを見つけていきたい」など山下さんなどからのアドバイスに対して共感の声が出ました。高校生たちにとって母校の先輩の大学生の話をじっくり聞けることは非常に貴重な機会だったのではないでしょうか。

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▲感想を発表する八丈高校の高校生

まとめ ~今回の密着取材を経て~

今回の密着取材から、高大連携室が活動として行っている大学見学講座の意義について、単に大学の施設や雰囲気を見るだけでなく、生身の大学生との交流が高校生にとっては貴重な刺激になるところがあるのだと強く感じました!
密着取材に応じていただき、ありがとうございました!

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▲大学見学講座の密着取材に対応してくださった梶原さん(画像左から2人目)を含めた高大連携室のスタッフの皆さん

高大連携室では、都立大での研究や教育などの様々な情報を提供するだけではなく、大学選び、学部学科選び、大学進学へ向けての心構え、高校での勉強法などをサポートしています。「都立大生や教員に進路相談をしたい!」「都立大に興味がある!」という方は、ぜひ高大連携室を活用してみてくださいね!

東京都立大学アドミッション・センター高大連携室の情報はこちら
https://koudairenkei.fpark.tmu.ac.jp/index.html


【取材・文:人文社会学部人間社会学科 井上雄哉(学生広報チーム)】

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