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2022.03.30
課外活動団体紹介⑨(東京都立大学フライングディスク部BUTTERFLY)

アルティメットの魅力に迫る―都立大フライングディスク部BUTTERFLY

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フライングディスクを使って「走る」「投げる」「跳ぶ」。こうした能力が要求される競技が「アルティメット」だ。「アルティメット」と聞くと、格闘技を想像する人もいるだろうが、そうではない。ディスクをパスで繋ぎ相手ゴールを狙う全く別のスポーツだ。
今回は、ディスクを使ったアメフトとも言われるこの「アルティメット」を行う、東京都立大学フライングディスク部BUTTERFLYの奥田侑樹さん(都市環境学部3年)に話を伺った。(2022年1月取材)

キービジュアル
▲ 集合写真
-本日はお忙しいところオンラインでの取材にご協力頂きありがとうございます。はじめに、アルティメットとはどのようなスポーツなのか教えて下さい。

アルティメットは、7対7のチームに分かれ、フライングディスクをパスでつないでゴールを目指す、アメリカ発祥のスポーツです。長さ100mのコートの両端にあるエンドゾーンにいる味方にキャッチしてもらうとゴールで、先に15回ゴールしたチームの勝利となります。
アルティメットはアメリカの高校で生まれたスポーツで、ルールはアメフト等のアメリカで人気のスポーツと似ています。アメフトにバスケットボールを融合させたスポーツといっても良いかもしれません。一度ゴールを決めたり、パスカットしたりすると攻守交代で、1回のゲームの中で攻撃と防御が目まぐるしく入れ替わることになります。
そして一番の特徴は、自己審判制のシステムを採用していることです。自己審判制とは、審判を置かず、選手一人一人が審判としてゲームを行うことです。普通のスポーツと異なり、自分たちで判断を下す必要があり、選手一人ひとりに、自分のプレイと判断に責任持つことが求められます。

-自己審判制とは面白いですね。何かトラブルになったりはしないのですか。

揉めるケースは結構多いです。例えば、反則かどうか際どいときは、お互いのチームで議論して判断を下すのですが、お互いの主張が噛み合わず、揉めることもあります。また、そのときに、競技経験の少ない1年生などが相手チームに言い負かされるなどして不利になることも多いです。なので、一人ひとりがしっかりルールを知っておく必要があります。ただ、本当の言い合いになることは少なくて、最後には、両者ともに折り合いをつけて収まりがつくことがほとんどです。

-ありがとうございます。今年度の活動実績について教えて下さい。

今年度は男子32名、女子28名の計60名で、月曜、水曜、土曜の週3回、校内の野球場と校外の運動場で活動しました。また、全日本選手権において予選通過、全日本大学アルティメット選手権大会においては5位入賞という結果となりました。おそらく過去最高といってよい成績だと思います。

-それはすごいですね。勝因は何だったのでしょうか?

アルティメットは大学から始める人がほとんどなので、入学前の経験差に影響されにくいスポーツです。率直に言ってしまえば、運動神経が良い選手が有利になるスポーツともいえます。今年度の部員の中に運動神経の良い選手がいたので、そのことが大きいと思います。

-大会の様子を拝見しましたが、ルールがわからないというのもあり、試合のどんな部分を見ればよいのかわからなくなってしまいました。試合を見る際のコツはありますか?

アルティメットは比較的新しいスポーツですので、ルールは発展途上の段階にあります。そのため細かい反則も多いですし、自己審判制を始めとした特徴的なルールも多く、それらをすべて覚えることは難しいと思います。そのため、全てのルールを無理して覚えようとせずに、スピーディなパス回しや、ダイビングキャッチのような激しいプレイを見て楽しんで欲しいと考えています。基本的なルールは、「相手のエンドゾーンでディスクをキャッチする毎に1点加算」というわかり易いものです。先ずはそこだけ覚えて貰えれば、十分に楽しめると思います。

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▲ 試合(新人戦)の様子

-来年度以降の部の目標などはありますか?

今年度は5位だった全日本大学選手権で首位を取ることが目標です。規模の大きい私立大学にも負けないように、チームワーク力と個々の力を高めていこうと考えています。

-最後に、新入生へのメッセージをお願いします。

アルティメットは大学から始める人がほとんどなので、皆同じスタートラインから始めることになると思います。そのため、誰にでも活躍のチャンスが与えられています。どんな人でも楽しめるスポーツですので、ぜひ遠慮せずに新歓イベントなどに参加してもらえるとありがたいです。

お話を伺って、「アルティメット」というスポーツにより興味がわきました!来年度のご活躍、期待しています!ありがとうございました!

※コロナウイルス感染拡大に伴い、紹介されている活動の内容等は変更となっている場合があります。
【取材・文:法学部法学科 髙倉 圭吾(学生広報チーム)】

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