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2022.03.25
2021課外活動団体紹介⑥(テコンドー部)

強さの秘訣は“繋がり”と“仲の良さ”! 都立大テコンドー部

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今回学生広報チームが取材したのは、テコンドー部。全日本学生テコンドー選手権大会において今年度も優勝を果たした彼らの強さに迫る。テコンドー部前主将、加茂脩麻さん(システムデザイン学部機械システム工学科3年)にオンラインでインタビューを行った。(2021年12月取材)

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▲マッソギ(組手)の試合風景
―はじめに、今年度のテコンドー部の活動概要、練習頻度や時間、場所を教えてください。

今年度はコロナで少し変則的な時期もありましたが、全体練習として火曜は17〜19時 、木曜は16〜18時で、剣道場か柔道場で練習をしていました。火曜は全体練習後、19〜20時まで自主練時間がありました。その他にも日曜以外は自主練のため、柔道場や剣道場を場所取りし、行きたい人が練習できる環境にしていました。 部活動以外では、有志で東京各所にある道場へ行き練習をしていました。

―大会での活動実績がありましたら教えていただきたいです。

3年生引退前最後の大会(第33回全日本学生テコンドー選手権大会)が 12月5日にありました。空手でいう型「トゥル」と組手「マッソギ」の2部門があり、大会参加者69名の中で、僕は個人トゥルで優勝、マッソギは2位という結果でした。また、大学毎のメダル獲得数順位で都立大は1位を取ることができました。

―昨年度取材した際も、優勝されたというお話を聞きました。そのような全国大会優勝経験がある中で、その強さの秘訣というのは、加茂さん自身何だとお考えでしょうか。

テコンドーはサッカーや野球などと比べ競技人口が少ないため、トップレベルの人(プロ選手)と触れ合う機会を得ることができます。トップレベルの人がいる道場で得た技術や知識を持ち帰り、僕が主将として練習メニューを考える際にそれらを活かすことで、部員全体の技術の底上げに繋げていました。

―やはり道場に行ってプロの方から実際に教えていただけるというのが、技術を高めていくうえでかなり重要なのでしょうか。

もし道場へ行かずに僕が個人の力で教えているならば、やはり教えられることが僕の対応できる範疇に限られます。教えたらみんなうまくなっていきますが、僕を超えることはおそらくないと思います。しかし、道場でさらに上のレベルの師範から教わることで、みんなが到達可能なレベルを引き上げられていると考えます。

―強豪校の主将としての重圧や責任のようなものはありますか。

それはないですね。僕は1つ前の代の板倉元主将をとても尊敬しているので、その代と比べることはありました。尊敬する1個上の先輩の姿から学んだことは、主将を務める上で自分の行動に大きく影響を与えていると思います。

―尊敬する先輩の姿をお手本にして引き継いできたことが、この都立大テコンドー部の強さに繋がるのではないかと思うのですが、いかがでしょうか。

そうですね。でも必ずしも主将主導という訳でもないと思っています。道場関係者や都立大テコンドー部のOB・OGの方々などが気にかけてくださって、助けられていることも多くあると思います。

―昔から築かれてきた繋がりが今までしっかり引き継がれてきているということが大切だということでしょうか。

例えば都立大主催の大会や練習会は、毎年各代で繋がりを持ち続けているからこそ、現在まで繋ぐことができていると思います。
OB・OGの方々の協力に関しては、バーベキューや夏合宿などのイベントに招待していることが大切だと思っています。交流できる場をつくり、OB・OGの方々含めて仲良くなってもらうことで、また来年も呼べるような関係性を築いています。

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▲ トゥル(型)の練習風景

―いつもの練習中の雰囲気について教えてください。

僕の基本方針としては、ちゃんと集中して練習するために個人が粛々と練習に打ち込む方針としていましたが、全体練習で部員しかいない時は賑やかになることもあります。でも、「うるさいから黙って」みたいな厳しい雰囲気ではなくて、そこに笑いが起きれば普通にみんなで笑いあうという感じです。
OB・OGの方がいらっしゃる時は、いつもより集中しているけど楽しい雰囲気でもあります。部員同士の仲が良く、「誰か頑張っている人がいるから自分も頑張ろう」と思える関係性ができていました。僕が本当に集中する雰囲気を作ったら、2年生もそれに合わせてくれるような、そういう関係性を築けました。

―楽しくするところは楽しく、しっかり真剣にやる時は集中している感じなのですね。テコンドーをやっていたからわかる魅力について教えてください。

型は同じ動作を繰り返し行うのですが、テコンドー特有の動きがあります。力学に基づいた体の動かし方というのがあって、それを使って何回も型の練習をすると、バチっと決まる時があります。その決まった時の感覚は非常に気持ちがいいです。この型ができたら他の型もやってみようという気持ちになります。

―練習するうえで心がけていることはありますか。

頭を使って練習することを心がけてやってきました。何回も同じ動作を繰り返す練習をしていると、途中、無意識に体を動かしていることがあります。ひたすら回数をこなすだけというのは、限られた練習時間の中では無駄な時間となってしまい、どうしても成長のスピードが落ちてしまうので、気を付けています。

―練習に対する姿勢において部員間でのモチベーションの差が大きくなった時はどのように対処していましたか。

テコンドー部の毎年度の方針は、「全ての人が全体練習での成長を楽しむこと」です。そのため、メニューは全体に合わせて作られていて、みんなが頑張れる環境があります。全体がやる気になることが大事なのかなと思います。

―最後に来年の新入生に向けて、テコンドー部の魅力を含めてコメントをお願いします。

未経験者でも誰でも楽しくできますし、練習していく上で着実に成長を感じることができるので、やる側にとっても見る側にとっても非常に魅力的な競技だと思います。練習以外に楽しい行事もありますし、雰囲気が良く馴染みやすいと思いますので、とても良いコミュニティだと思います。ぜひ入部の検討をしてみてください。

―インタビューは以上です。ありがとうございました!

ありがとうございました!

※コロナウイルス感染拡大に伴い、紹介されている活動の内容等は変更となっている場合があります。

【取材・文:都市環境学部観光科学科 飛松涼太、都市環境学部都市基盤環境学科 林田拓己(学生広報チーム)】

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