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2022.03.25
※2022年3月以前に都立大HP「People都立大人」に掲載された記事のアーカイブ記事です。

新たな取り組みを礎に全日本インカレを目指す

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【2021年2月22日掲載記事】
ー2020課外活動団体紹介⑪(ヨット部)ー
大学に入学してやりたいことは何だろうか。数あるうちのひとつに「新しいことへのチャレンジ」が挙げられると思う。
今年度はコロナウイルスの影響で世界中が大変な状況ではあるが、そんな中でも部活動で新たな取り組みに挑戦し、うまく取り入れ、実力アップを図っている部活動がある。それがヨット部だ。
今回はコロナ禍の活動を含め、どのような活動を行っているのかヨット部の大岡さんにお話を伺った。(2020年1月取材)

キービジュアル
風に揺らめくヨットの帆

取材にご協力いただきありがとうございます。
早速ですが、コロナの状況下において、今年度はどのような活動ができましたか?

自粛期間中はe-sportsやオンラインでの座学、トレーニングに全員で取り組みました。特にe-sportsへの取り組みには力をいれ、大会で優勝するなどの成績を残す部員もいました。昨年度までは、毎週末合宿生活を行っていたため部員間でこまめに話し合うことが比較的容易でしたが、今年度は互いにコミュニケーションをとる機会が減り、さらに大会がなくなったことでオンラインでの活動に対するモチベーションを維持することに苦労しました。オンラインでの活動を有意義なものとするため、本来予定していた活動日には、1日のスケジュールをしっかり決め、無駄な時間をつくらないような工夫をしました。

やはり、昨年度とは勝手が違いますよね。e-sports!非常に興味深いです!どのようなことを行ったか、簡単にご紹介いただけますでしょうか?

virtual regatta inshore(VRI)というヨットレースのゲームがあって、これは世界中でプレイされているe-sportsです。実際のレースが出来ない代わりに、各自が自宅でもレース経験を積むことができるよう、オンライン活動として導入しました。VRIを行うことでヨットレースにおける戦略や戦術などの勉強・実践ができ、実際のレースにも役立っています。  単にレースを行うだけでなく、ヨットレースにおいて重要なスタートの練習やチーム戦を実施するなど、自分たちなりに工夫して取り組みました。

なるほど、そんな技術があるんですね。面白いです!
モチベーションの維持にご苦労されたとのことでしたが、具体的にどのようにしてモチベーションの管理や向上を行いましたか?

VRIでは、スタート練習やチーム戦の実施などの工夫がモチベーションの維持につながりました。また、部内VRI選手権を毎週行い、順位付けしたことでもモチベーションを向上できました。体力面では、オンラインでつながりながらトレーニングを行ったり、各自で行ったトレーニング内容を毎日報告したりしました。互いに頑張っている姿を知ることで、自分ももっと頑張ろうと思うことができました。

学生広報 リモート環境だからこそ、競争意識や仲間意識を持つことって重要ですよね!
コロナの状況下で得られたもの、気づいたことなど何かありましたら教えてください。

これまでの環境に対するありがたさを強く感じました。今まで自分たちは活動場所である江ノ島周辺で毎週末合宿を行っていました。練習を行うだけでなく寝食を共にしてきたことで、親密なコミュニケーションや意見交換が自然に行われていたこと、そしてこれがチームとして心一つになるためには大切なことだったのだとこのコロナ禍で痛感しました。

チームとして活動することの価値がコロナ禍でより増したのかもしれないですね。続いて、2021年の大会における目標成績、目指したいチーム像を教えてください。

2021年度の私たちの目標は全日本インカレに出場することです。また、強く明るいチームを目指しています。全員が弱点克服のためにコツコツ努力し、ときにはメンバー同士でカバーし合う。そして、うまく行かないときも、苦しい状況であっても、明るい気持ちを持ち続けて切り開いていきたいと思っています。決して簡単に達成できるものではありませんが、できる活動に全力を注ぎ、目標に向かって頑張ります。

ありがとうございます。では、その目標のために、どのように日々の活動に取り組んでいきたいでしょうか?

競技の戦略や戦術などの面でオンラインでの活動の成果が現れてきているため、少しずつ再開されている活動に全力を注ぎ、自粛期間中の成果が存分に発揮できるような技術を身につけていきたいと思います。また、実際に活動できる時間が大幅に減ったことで限られた練習時間を大切に使うという意識が高まっています。より効率的な練習になるよう努めていきたいです。一方で、我々よりも早い時期から活動を再開している他の学校には差をつけられていると感じているため、一刻でも早くその差を埋められるよう精進したいと思います。

最後に、ヨット部さんの1番のアピールポイントと新入生へのメッセージをお願いします!

学年、性別を問わずとても仲が良く、例年だと部員全員で出掛けることもあります。一方で、部員が集まると必ずヨットの話が始まるほど、皆ヨットが大好きです。練習の反省をする際には、そのヨットへの熱と仲の良さを活かして技術向上、練習効率改善のために意見を出し合っています。このような、部員同士の仲の良さとヨットに対する真剣さが両立出来ているのが良い点だと思っています。 十分な練習はできていませんが、全日本選手権出場という目標を掲げ、現在も工夫を重ねて活動を続けています。難しい時期ではありますが、部員は皆明るく今できることに励んでいます。未経験者大歓迎です!このような時期だからこそ、新しいことにチャレンジしてみませんか?!

ヨット部は、大学に入ってから始める人が多い部活のひとつであり、また学外での活動がメインの部活動である。今年度は部員集めから練習場所や練習量の確保、モチベーションの維持と大変な苦労があったように思われる。そのような中でもひたむきに努力を続けるヨット部。これからも幾多の荒波を乗り越えぜひ全日本インカレ出場を果たしてほしい。
※コロナウイルス感染拡大に伴い、紹介されている活動の内容等は変更となっている場合があります。

【取材・文:都市環境学部都市環境学科 黒須康太、健康福祉学部放射線学科 飯田なな海(学生広報チーム)】

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