コロナ禍だからこそ振り返ることのできた1年
【2021年1月28日掲載記事】
ー2020課外活動団体紹介⑤(MaPPL)ー
毎年夏に開催される鳥人間コンテストに向けて滑空機を製作している課外活動団体、MaPPL。コロナ禍の下、今年度はどのような活動を行っていたのでしょうか。代表の木暮李香さんに学生広報チームがお話を伺いました。(2020年12月取材)
―MaPPLってどんなサークルですか?
私たちは、鳥人間コンテストの滑空機部門に出場するための飛行機を作っているサークルです。滑空機はプロペラなどの動力を持たず、浮力を利用することで飛行します。部員数は、2年生10名と1年生8名です。コロナウイルスが流行る前は、週6日で9時~21時半の間、自分の都合の良い時間帯に作業場に来て活動していました。
―コロナ禍により対面での活動ができない期間、どのような事に取り組みましたか?
活動自粛期間中に、私たちが目指していた鳥人間コンテスト2020が中止になりました。そのため、週1回のオンライン会議や他大学の鳥人間チームとのオンライン交流会などを行いました。夏休みには、部内の設計担当のメンバーが先生役となり、航空力学やグライダーの操縦方法について皆に教えるという勉強会を3回ほど開きました。また、先輩から引き継いだ資料を基に、滑空機の製作方法や設計について改めて考えました。疑問点や改善点が浮き彫りになり、より理解を深めることができました。
▲ コックピットのフレームを製作している様子(2019年度に撮影した写真)
―ずばりMaPPLの魅力とは?
私たちは、1年間かけて皆で1つの飛行機を作り上げていくので、大会でパイロットを送り出した時にはとても感動しますし、その瞬間に込めている気持ちがすごく大きいです。また、先輩、後輩関係なく一緒に作業するので、部員全員がとても仲良くなることも魅力のひとつです。
―MaPPLの今後の抱負を教えてください!
目標は、来年の夏に行われる鳥人間コンテスト2021滑空機部門で優勝することです!2018年大会では450mを飛びましたが、大会記録として認められませんでした。この幻となった450mという記録を正式な大会記録として取り戻すために頑張ります!また、女性パイロットの最高飛行記録は私たちのチームが持っているので、来年の大会ではこの記録を更新したいです。そのために、部員とアイディアを出し合って、より高性能な飛行機にする方法や効率の良い作業方法を検討していきます。まだまだ厳しい状況は続きますが、チームワークで乗り切ってみせます!
▲ 集合写真(2019年度に撮影した写真)
―最後に新入生へのメッセージをお願いします!
滑空機は、ペダルを漕いで進むプロペラ機と違って風を利用して飛ぶため、女性でもパイロットになることができます。専門知識がなくても全く問題ありません!私は、元々鳥人間のことをよく知らなかったのですが、大学に入学して何か新しいことを始めたいなと思い、新歓で見た鳥人間コンテスト2018のMaPPLの映像に感動したことがきっかけで入部しました。私たちと一緒に大空へはばたきましょう。ぜひ一度見学に来てみてください!
コロナ禍により、なかなか思うように活動ができない中で、代々引き継がれたものを再検討し、自分たちが置かれた状況でできることに取り組んだというMaPPLのみなさん。1年かけて皆で1つの飛行機を製作することに情熱を注ぐ真っ直ぐな姿勢に心を打たれた。そんな部員全員の希望をのせた飛行機が大空へ羽ばたくことを願う。
※コロナウイルス感染拡大に伴い、紹介されている活動の内容等は変更となっている場合があります。
【取材・文:都市環境学部地理環境学 (藤田櫻子(学生広報チーム)】