強さの秘訣はチームビルディング ~レベルの高い組織力を持つラグビー部の取り組み~
【2021年1月28日掲載記事】
ー2020課外活動団体紹介⑥(ラグビー部)ー
体育会系の部活動の中でも積極的に活動しているラグビー部。活動の幅は学内だけにとどまらず、学外でのボランティア活動なども精力的に行っている。そんなラグビー部の特徴はなんといっても部員間の仲の良さ、チームとしての組織力の高さである。今回はコロナ禍での活動や今後の抱負などについて谷村さんにお話を伺った。(2020年12月取材)
学生広報: 取材にご協力いただきありがとうございます。コロナの状況下で、今年度はどのような活動ができましたか?
ラグビー部: チーム全体で集まることができない状況だったので、オンラインでのミーティングやチームビルディングを中心に行いました。ミーティングでは、主にラグビーの戦術の確認やグループワーク、また、チームの一人一人がリーダーシップを持つためにはどうしたらよいかを考えました。直接会うことができなくてもこれらを通してチームの仲を深めることができたので、自粛期間ならではの有意義な時間を過ごせたと感じています。
学生広報:「オンラインでのチームビルディング」、非常に興味深いです!具体的にどのようなことを行ったのでしょうか?
ラグビー部: いくつかチームビルディングを行ったのですが、最も大きかったプロジェクトは動画作成です。これは、与えられたテーマに対して各学年で協力して一つの動画を作り発表するというものでした。協力することによって学年内での仲が深まったのはもちろんですが、ほかの学年の作品を鑑賞するとそれぞれの色が出ているため、先輩や後輩の良さを見つけられる良い機会になりました。
学生広報: リモートでもチームビルディングは行えるんですね!作成した動画、見てみたいです(笑)ラグビー部さんは部員同士の仲が非常にいいとお聞きしているのですが、その秘訣や普段意識していること、何か具体的に行っている取り組みなどあれば教えてください。
ラグビー部: ラグビー部の仲の良さの秘訣はチームビルディングにあると考えています。チームビルディングでは、練習の数分前に異なる学年同士でグループを作り、与えられたお題について話したり、ミニゲームで対決したりしています。これにより、普段あまり話すことのなかった人同士が関わる機会を作ることができたので、学年の垣根を超えた親密さが生まれたと感じています。
チームビルディングを行っている様子(10月下旬ごろ)
学生広報: 組織力も仲の良さも、チームビルディングを通して意図して行っているんですね。では少し話題を変えて、コロナの影響下で気づいた、チームの課題は何かありますか?ある場合はどのようなものでしょうか?
ラグビー部: ラグビー部に限らず都立大体育会の大きな課題として、「後輩が先輩に意見を言いづらい」というものがあると思います。私たちはこれを改善するために、誰でも意見が言いやすい環境づくりに取り組んできました。これは最上級生である4年生が中心となって行い、何か決定事項があるときには必ず後輩に確認をとるようにしました。特にコロナ禍で集まれない状況では意見を言える機会が減ってしまうので、オンラインミーティングを積極的に行いました。
学生広報: チーム内の風通しをよくすることはどの集団にとっても難しい課題だと思います。コロナ禍だからこそ、コミュニケーションの機会を増やす必要があるのかもしれないですね。コロナの状況下で得られたもの、気づいたことなど何かありましたら教えてください。
ラグビー部: 私たちがコロナ禍で気づいたことは、チーム作りの大切さです。全体で集まれず、練習ができない状況下でどうしたらもっと団結力を高められるか、どうしたら試合に勝てるチームを作れるのか、ということをずっと考え続けてきました。コロナの状況下だったからこそこういったことに真摯に向き合うことかでき、メンバーひとりひとりが、チーム、そして自分自身を高めようと努力できたと思います。そして、最後に全員が「このチームにいれてよかった」と思えるチームが作れたと感じています。
学生広報: ラグビー部さん、素晴らしいチームだと思います!今年度の活動を受けて、今後の抱負を教えてください。
ラグビー部: この自粛期間でチーム全体のラグビーへの理解力が向上し、人間的にも成長できたと実感しています。それらを試合で発揮すべく、現在は活動日数を増やし、日々練習に励んでいます。今年度はリーグの昇降格が無くなってしまったため、新たに3部リーグ優勝という目標を立てました。この目標を達成して周りから愛されるチームになれるよう、より一層努力していきたいと思います。
学生広報: ご活躍を期待しています!ラグビー部さんの目指す「愛されるチーム」とはどのようなチームでしょうか?
ラグビー部: 私たちが考える愛されるチームとは、家族や友人、OBや大学の近隣住民の方々など、さまざまな人に応援されるチームです。少しでも多くの人に私たちのことを知ってもらい、実際に試合を観にきてもらえることを目指し、広報活動やボランティア活動に力を入れています。
学生広報: 最後に、新入生へ向けてメッセージをお願いします。
ラグビー部: 新入生の皆さん、ラグビー部は学年の垣根を越えて仲が良く、とても明るい雰囲気の部活です。このチームには、楽しくラグビーができる環境、そして人間的に成長できる環境が整っています。大学でも続けようか迷っている人、昨年のラグビーワールドカップを観て未経験だけどラグビーに興味を持った人、大歓迎です。ぜひ一度グラウンドに足を運んでみてください。待ってます。
学生広報: 「このチームにいれてよかった」と思えるかどうか、これは都立大の部活動やサークル活動における大きな課題かもしれない。
学生の自主性が尊重され、自分たち次第でいくらでも充実させられる気風が都立大にはある。ラグビー部はその気風を体現できている模範的な集団であると感じた。今後も都立大の課外活動を牽引する活躍を期待しています!
※コロナウイルス感染拡大に伴い、紹介されている活動の内容等は変更となっている場合があります。
【取材・文:都市環境学部 黒須康太、健康福祉学部 飯田なな海(学生広報チーム)】