吹奏楽団 定期演奏会
【2020年3月31日掲載記事】
2019年12月26日、南大沢文化会館主ホールにて吹奏楽団による定期演奏会が開催されました。500人収容できる客席は本学の学生をはじめ、高校生や地域住民の方々も多く集まり、ほぼ満席となる大盛況でした。
プログラムは3部で構成され、SEDONA、梁塵秘抄やラ・フォルム・ドゥ・シャク・アムール・ションジュ・コム・ル・カレイドスコープなど吹奏楽らしい美しさに惹きつけられる曲のほかにも、Harry’s Wondrous Worldやナイトメアー・ビフォア・クリスマスセレクションといったクリスマスのワクワク感を存分に感じられる演奏がなされました。
少人数ながらも非常に力強い演奏でレベルの高さがうかがえました。また、クリスマスらしいパフォーマンスは団員同士の仲の良さを強く感じたうえ、会場はとてもゆかいな雰囲気に包まれました。
前年度団長の脇水智香さん(人文社会・3年)と現団長の佐保百合さん(観光科学・2年)にお話をお伺いしました。
Q.吹奏楽団の活動について教えてください。
吹奏楽団は計49人(男子6人・女子43人)の部員で構成され、年2回開催される定期演奏会に向けて活動しています。練習は月・水・金の18時から20時半まで講堂大ホールにて合奏を中心に行っていますが、部員の希望により個人練習やパート練習の時間が設けられることもあります。また、部室や学生ホールにて自主練習を行うこともできます。普段の練習以外では9月には新潟に4泊5日、3月には高尾に2泊3日の合宿を行っています。イベントとしては年2回の定期演奏会のほかに4月と10月に行われる三井アウトレットパーク多摩南大沢での野外演奏や横市戦の応援、プレフェス演奏、大学祭での演奏などがあります。
Q.どんな団員の方がいますか。
多種多様な団員がいます。首都大生もいれば他大学生もいますし、首都大生でも南大沢キャンパス所属の人もいれば、日野キャンパスや荒川キャンパス所属で練習の際に南大沢キャンパスに通っている人もいます。南大沢までの定期券を持ってない人には部費から交通費の補助が出るので、みんなが通いやすい環境になっています。教職を履修している人やアルバイトをしている人も多いので、練習に参加する頻度は人それぞれです。また他サークルと掛け持ちしている人も多いです。中学・高校から吹奏楽をしている人の方が多いですが、大学から吹奏楽をはじめる人や大学から別の楽器に挑戦する人も毎年います。
Q.今年度定期演奏会のエピソードや想いを教えてください。
今年度の定期演奏会は、初の試みとして南大沢文化会館主ホールで行いました。これまでは、講堂大ホールで練習を行い、そのまま同じ場所で本番を行っていましたが、今回は練習は大学で行い、本番の前日に初めて実際に文化会館の舞台に立って演奏をしたので、練習と本番で環境が違うことにとても苦労しました。会場が違えばステージの広さも違うため舞台上のセッティングも変わりますし、音の響き方なども変わるため、気にかけなければならないことが多くかなり苦労しました。定期演奏会実行委員長や指揮者などの幹部が中心となり、何度も会議を重ねたり実際に文化会館に見学に行ったりと、準備を重ねて無事に本番を迎えることができました。私たちの演奏会は例年地域のお客様が多くいらっしゃっていたので、場所が変わることで来てくださるお客様が減ってしまうのではという懸念もありましたが、沢山のお客様に来ていただくことができました。
Q.ずばり吹奏楽団の魅力は何ですか?
一言で表すと「自由」だと思います。吹奏楽部というと「練習が厳しい」や「必ず毎回練習に参加しなければならない」というイメージを持たれがちですし、私自身中高の吹奏楽部が厳しかったので、実際に吹奏楽団に入団するまではそのようなイメージを持っていました。ですが、実際に入団してみるとそのような厳しさは全くなく、みんなが自由に音楽に向き合っているところに魅力を感じました。もちろん毎回の練習に参加できた方が望ましいですが、ほぼ全員が教職や他サークル、アルバイトなどと楽団を両立しているので、合奏する曲を減らしたり練習の前後に自主練を行ったりと、それぞれが自分の出来る範囲で演奏に参加することができています。みんなが音楽にかける想いや情熱に溢れているので、無理に厳しい練習を行わなくてもいい音楽を創ることができていると思います。(脇水さん)
Q.2020年度への心意気を教えてください!
2020年度は今まであまりやっていなかった新しいことにも挑戦していきたいです。例えばですが、演奏に振り付けを加えてみたり、聴きに来てくださる方がより楽しめるように、今までの演奏のスタイルに新しいものを加えてみたいと思っています。(佐保さん)
吹奏楽団全員の音楽にかける高い情熱や向上心、そして絆が感じられる素晴らしい演奏会でした。今後の活躍にも期待しています。
【取材・文:自然文化ツーリズム 浅利祐梨奈、経済経営観光学科 細川崇太(学生広報チーム)】