小規模だからこその強みと努力
【2020年2月17日掲載記事】
ー2019課外活動団体紹介④(アメフト部)ー
秋のリーグ戦を終えて数日後、アメフト部の元主将塚本力輝さん(システムデザイン学部経営システムデザインコース4年)におよそ1年ぶりにお話を伺いました。
―今日はお忙しいところありがとうございます。まずはじめに、今年度の結果と感想を教えてください。
関東学生リーグ3部リーグのDブロック、2勝3敗で、4位でした。チームの目標として、3部優勝を目指してやってきて、そのためには全勝するくらいでいかないといけないのですが、結果として2勝3敗で負け越しているので、まだまだですね。
―首都大アメフト部の特徴を教えてください。
人数が少ないから、逆に自分たちが思ったようなことをできる、自分で考えれば考えるほど、チームに自分の考えが浸透していくと思うし、初心者から試合でも活躍できる部活かなと思っていて。そこは自分の努力次第なので、出たいと思えば頑張ればいいし。だから、自分の思いがそのまま直結するし、自分が考えれば考えるほど、多分自分がやりたいようになっていくんですよね。そこが魅力的なんじゃないかなと思います。
―首都大の魅力って、自主性というか、自治力みたいなところにありますよね。
あとは小規模なのがいい、いい意味で小規模なのは、強くなる上でどうかっていったら別ですけど、やりたいようにやれるのかなって思いますね。
―今年度のチームはどのような戦い方をされていましたか?
今年はあまり大きい体の人がいなかったので、その中で戦っていく上で、力で勝つというより、例えば2対1で勝つだったり、パワーがない分スピードで勝つだったり、そういう戦い方を当初は目指してやっていたかなと思います。
―チームをまとめるにあたって、塚本さんが意識したことはなんでしたか?
体制を整えたり、外部との繋がりを持ったりして、新たな知識や技術を取り入れたことですね。対外的な活動、これが今年度変わったことの中で一番大きいです。4年間アメフト部でやってきて、特にこの1年は、ありきたりですけど、自主的に何かものを考えて、実際に実行して、それを形にするっていうことが、自分の成長にも繋がりました。
―新しい取り組みについて詳しくお聞ききしたいです。
アメフトって本当に奥が深いスポーツなのですが、首都大アメフト部では、大学からアメフトを始める人が多いんです。そんな中でより詳しく教わったり、考えたりするとなると、経験者に指導してもらいたいと思ったことが始めたきっかけです。
実際に、トレーナーさんに選手のトレーニングや体的な面だったりをケアしていただいたり、マネージャーがテーピングを教わったり、栄養学を学んだりしました。学生課からの支援は、こういった場面で使わせていただきました。
また、春には社会人のプロの方たちと連絡を取ってお願いして、一回実際に練習きてもらって、教えてもらう機会がありました。つい最近も、社会人リーグで優勝したチームの方が来てくれていて。なかなかすごい人たちに教わることができました。
▲ 試合中の塚本さん
―主将として意識した部分はありますか?
そうですね、自分も初心者上がりっていうこともあって、そんなにプレーで引っ張れるって方でもなかったので、自分が一番努力することをやっていたかなと思っていて。自分が誰かについて行くとしても、ついて行く人が、「ああ、すごい一生懸命やっているな」って人だったらついて行きたくなるじゃないですか。そこのリーダーシップというか、そっちで引っ張っていくしかないなと。そこは意識というか、当たり前のことをちゃんと当たり前にやるっていうのが大事だったかなって思います。
―では最後に、今後のアメフト部に期待することや、やって欲しいことは何ですか?
そうですね…今年はヘッドコーチとか戦術面をサポートしてくれる人達が新たについてくれたし、監督も新しくなったりしたので、この体制を続けて欲しいなと思いますね。外部のプロの人達にも教えてもらう機会を得ることもできたので、これらも保っていって欲しいなと。特に今年は人数の都合で、1年生も出場する機会が多くて経験が積めているので、たくさん学べていて羨ましいですね。今は3部にいるんですけど、将来的には2部で活躍してくれればいいなって思いますね。多分そんなすぐ達成できる目標じゃないので、まあ色々必要かなとは思いますけど。とにかく、チームがこの調子を維持して頑張ってくれたらなと思います。
3部優勝は叶わなかったものの、次の世代にしっかりと、努力する主将の姿勢は伝わったと思います。来年もアメフト部の活躍に注目です。
【取材・文:経営 長野由佳、地理環境 藤田櫻子、観光 山岸玲司(学生広報チーム)】