東京都立大公式WEBマガジン
2022.03.25
※2022年3月以前に都立大HP「People都立大人」に掲載された記事のアーカイブ記事です。

2018課外活動団体紹介⑫ 首都大学東京アメリカンフットボール部SCRAPPERS

この記事を共有する

【2019年3月29日掲載記事】
4年生の思いを忘れない。来季でのリベンジを誓う―首都大アメリカンフットボール部、史上初の2部昇格まであと1歩。

キービジュアル
『試合中、応援席で大きく揺れるSCRAPPERSの旗』

2018年11月25日(日)に首都大学東京アメリカンフットボール部SCRAPPERSの秋リーグ第5節、東京都市大学戦が首都大学東京グラウンドにて行われました。
保護者の方々やOB・OG、応援団、関係者の方々などの大きな声援に包まれる中行われた試合は、13-7で首都大学東京の勝利という結果になり今シーズンの最終節に有終の美を飾ることができました。

今シーズンの最終結果は3勝2敗で関東3部リーグDブロック2位でした。主将の高橋直大さん(地理環境コース4年)は、試合後に「3部優勝、2部昇格」という今年の目標を達成できなかった悔しさを語った後に「保護者の方や今日来ていただいたOBの方、普段お世話になっている接骨院の方のお影で僕たちはアメフトができていると改めて実感した。来年からは新しいSCRAPPERSが始動するので変わらぬご支援ご声援をお願いしたい。」と語り、SCRAPPERSは温かい拍手に包まれました。

イメージ02

▲ 『1年間の感謝を伝えたSCRAPPERSのメンバー』

後日、アメフト部今シーズン(2018)主将の高橋さんと来シーズン(2019)主将の塚本力輝さん(経営システム工学コース3年)にアメフト部の活動内容についてお話を伺いました。

Q. 今シーズンの目標とそれへの取り組みを教えてください。

高橋さん:今シーズンは「3部で優勝して入れ替え戦で勝って2部への昇格」を目標としていて、そのためにまずはフィジカルの面で、2部でも通ずるような体づくりを行いました。具体的には、4人1組で体づくり(目標体重の達成)やトレーニング(週3回以上の筋トレ)を相互に管理しあってお互いを高めていくバディ制度を取れ入れました。

Q. 今シーズンのリーグ戦を終えて、どのような感想がありますか。

塚本さん:3部優勝を目指すとなると全勝しなければいけなかったのですが、初戦を僅差で落としてしまって、そこから3部優勝は他のチームの結果次第ということになりました。第3節で当たった国公立の東京外語大に完全に力の差で負けてしまい、結局東京外語大が全勝で優勝しました。今年は4年生がたくさんいて、歴代の中でも優勝を狙えるんじゃないかと期待されていたチームでした。しかし1~4年生誰も3部優勝を経験したことがなかったのでどの程度努力したらいいかわからず、精一杯1年やれることやって努力したつもりだったのですが優勝チームにはまだ及ばなかった、というのが感想です。やはり経験がないとどこまで頑張ればいいかがわからない。自分は来年があるので、そこがわかったのは収穫だったのですが、今年の4年生にたくさんお世話になっていて、今年に懸ける思いが強かっただけに残念でした。

Q. アメフト特有の良さを教えてください。

高橋さん:数あるスポーツの中でも珍しく、アメフトは分業制のスポーツなので足の速さやキックのうまさなどで何か一つ特技があれば誰でも活躍できます。他のスポーツは一つ良いところがあっても、一つ欠点があると試合に出られない。そういう得意不得意がある中でアメフトは交代制限がなく自由度が高いので、一緒に練習しているチームメイトがほぼ確実に全員試合に参加できるというのが、本当のチームスポーツだなと感じます。そこが面白いところですね。

Q. アメフトを4年間通して続けることで学べることはありますか?

塚本さん:将来社会に出た時にアメフトは役立つと思います。繰り返しになりますが、アメフトは他のスポーツよりも各ポジションが分かれており分業制のスポーツであるため何か一つ特技があれば活躍できます。これは社会においても同様で普通、会社は総務部、経理部、営業部などに分かれており、そのいずれかに所属しその上で仕事を行います。それと同じでアメフトも大きな目標に向かってそれぞれのポジションで目標を考える。その目標にアプローチして、また目標を再設定していくというのが、社会と一緒であると言えます。しかもそれを学生主体で4年間やっていくことはPDCAを回す経験になるので、アメフトは社会で活躍できる人を育てるスポーツだと思っています。

Q. 目指しているチーム像はありますか?

塚本さん:4年生が抜けた今、少ない人数だからこそできることをやっていくことですね。 「3部優勝」という来年の11月に結果が出る目標に対してどうアプローチをしていくか、大きな目標を立て続けることでその下の小さな目標を立てる、というように目標の再設定を繰り返すチームを作っていきたいです、。メンバー全員がチームを引っ張っていくという意識を持って一人一人が主体的に行動するようなチームにしたいと思っています。

試合中のみならず、インタビューでも2人の主将の熱い思いが伝わってきました。
「戦う人」を意味するチーム名の通り、2019シーズンは今シーズン以上に「2部昇格」という目標に向かって突進していくでしょう。SCRAPPERSの成長に目が離せません。

【取材・文:経済経営学部 前田和昌、放射線学科 飯田なな海、経営学系 奈良朱子(学生広報チーム)】

TOP