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2022.03.25
※2022年3月以前に都立大HP「People都立大人」に掲載された記事のアーカイブ記事です。

2018課外活動団体紹介⑨ 人力飛行機研究会MaPPL2018

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【2019年3月13日掲載記事】

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人力飛行機研究会MaPPL

「水平! 良いですか!?」「はい!」「3,2,1 ゴー!!」
パイロットの威勢のいい掛け声とともに走り出した!
昨年の7月末に行われた鳥人間コンテストの2週間前、私は、本番に向けて一層練習に精を出している人力飛行機研究会MaPPLの皆さんを取材させていただいた。

目標はやはり優勝。それに懸ける想いが伝わる気迫のある練習風景だった。鳥人間コンテストは、自作人力飛行機による飛行距離及び飛行時間を競う大会だ。MaPPLはこのコンテストに向け、一年をかけて役割分担しながら設計、機体制作、練習に取り組む。
今回の設計におけるポイントは、①部品数を増やして再現度を上げる ②小型化 だ。機体制作は月曜から土曜まで、時間がある人達が集まりほぼ毎日取り組む。練習においては、常に安全面に気をつけている。例えば、部品を傷つけないように腕時計を外すなど細かい配慮を怠らない。代表の杉本さん曰く、細かいことも妥協しないで頑張るメンバーばかりだ。

パイロットの安藤さんは、唯一みんなが作った機体に乗ることができる存在だということを心に留め、努力をされていた。私が見学させていただいたような学内での練習の他に、毎週末茨城県の大洗に通いハンググライダーで実戦的な練習。また、チームにとって良い体重になるように体の管理も徹底して行う。「みんなが目標として作ってきた機体を最後ちゃんと琵琶湖で飛ばしてあげられるように、何ができるかということを常にイメージトレーニングを重ねながら考えている」そうだ。

さて、その後行われた鳥人間コンテストの結果は、端的に言えば、機体保持者の落水により失格であった。しかし、それだけではない。悲願の優勝は出来なかったものの、実際には飛距離450.17mというビッグフライトを成し遂げ、審査員特別賞を受賞したのである。この快挙はやはり、みんなで1年間知恵を絞り、妥協をせず、一思いに頑張り続けたからこそ成し遂げられたのだろう。

人力飛行機研究会MaPPL。これからも活躍が楽しみである。引き続き応援していきたいと心から思う。皆さんもぜひ彼らを応援してください。

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【取材・文:法学系 大屋 萌恵 (学生広報チーム) 】

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