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2022.03.25
※2022年3月以前に都立大HP「People都立大人」に掲載された記事のアーカイブ記事です。

課外活動団体紹介 ⑦T-MIT

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【2018年4月27日掲載記事】
T-MITの活動内容について、代表の服藤将人さん、空力設計の堤貴之さん、パイロットの八代理聖さんに、学生広報チームがインタビューを行いました。鳥人間への熱意や、目標に向かってチーム一丸となり機体製作を行う姿勢が印象的でした。

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機体の製作風景

はじめに、代表の服藤将人さんです。

学生広報チーム<以下 広>:代表がT-MITに入部したきっかけを教えてください。

服藤代表<以下:服>:鳥人間コンテストを観ていて、鳥人間に興味を持ち、大学入学したら鳥人間に取り組もうと考えていました。首都大学東京には鳥人間チームが2つあり、T-MITは日野キャンパスにあり移動が大変ですが、より力を入れて取り組めるT-MITでの活動はとても価値があると感じています。

広:服藤さんが代表になったのはどうしてですか?

服:1年生の頃から自分の中に、鳥人間コンテストで勝てるチームを作りたい、という思いがあり、それを実行するには代表として指揮できると良いと考えていました。周囲からの後押しもありましたが、自分の中に野心が大きくあったのだと思います。

広:活動において重点を置いていることは何ですか?

服:21人で活動しているのですが、製作において1人でも欠けてはいけないと感じています。機体製作を班に分かれて行うとき、班同士の連携をしっかりと取り、部員の意識を高めています。また、鳥人間コンテストで琵琶湖を飛び、勝てる機体を製作するため、全員で同じ方向を向けるよう意識づけをすることが、自分の役割だと考えています。

広:最後に、首都大生にメッセージをお願いします!

服:正直言って大変なところもありますが、それに見合った価値を得られる活動ですし、皆で大きなものを作り上げるのは楽しく、やりがいがあるので、ぜひ入部してほしいですし、体験しに来てください!あと、他大学・他団体も自分たちと同じように切磋琢磨して機体を製作しているので、ぜひTVで鳥人間コンテストを観ていただきたいですね。

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機体の部品をご紹介いただいた服藤代表

続いて、空力設計の堤貴之さんです。

広:空力設計とはどんなお仕事ですか?

堤空力設計<以下:堤>:鳥人間において設計を担当するものは二人おりまして、一人は僕が担当させていただいている空力設計で、もう一人は構造設計と呼ばれる役職の者です。
空力設計の主な仕事は飛行機がどういう性能で飛ぶのかを決めることです。例えば、パイロットがどれ位のパワーで漕がなければいけないのか、飛行速度、主翼の大きさがどれ位なのかといったことを決めるのが僕の仕事です。

広:空力設計をやっていて大変だったこと、やりがいを教えてください。

堤:大変なことは、設計がダメですと機体の性能に致命的に響いてしまうので、そこは責任を持ってやらせていただいております。また、T-MIT自体が20年近く続いている団体なので、チームとして今までに恥じない設計をして機体を琵琶湖で飛ばすというプレッシャーも感じます。やりがいは、僕はもともと飛行機の設計がしたくて航空宇宙コースに入ったのですが、まず言えるのは組織の中で自分が設計した飛行機が実際に飛んで結果を残すことが一番のやりがいです。飛行機を設計できることの一言に尽きます。

広:今後の意気込みを教えてください!

堤:まず設計として一番に考えなければいけないのは、パイロットを怪我無く無事に帰すことです。また、それに並ぶ目標として自分の設計によってチームの目標を達成することも目指しています。

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プロペラは手で磨くので、それぞれ一品ものなのです!

最後にパイロットの八代さんです。

広:パイロットになられたきっかけは何ですか?

八代パイロット<以下:八>:一年生の時から飛行機を作って飛ばすというこのチームの中で自分に一番貢献できることって何かなと考えていて、先輩のパイロットの姿を見ながらちょっとトレーニングしてたんですね。そしてトレーニングを続けている中で、一年生の冬の時に部門が今まで僕たちのチームはタイムトライアル部門で10年間程出ていたのですが、急に、短距離を早く飛ぶタイムトライアル部門から飛行距離を競うディスタンス部門に変わることになって、トレーニングをどう変えていこうかと先輩と考えているうちに、トレーニングに熱が入りました。偶々ありがたいことに一年生からトレーニングを熱心にやっていたということや、チーム内の記録会等で測ったトレーニングを認めていただき、僕に任せてもらえることになりました。そのように去年やったことで培った経験もあり、今年もパイロットをやらせていただけることになりました。

広:先ほど言っていただいたトレーニングとはどういったものなのでしょうか。

八:週に3,4回様々なメニューをやっています。先輩たちはタイムトライアル部門だったということもあり、主にインターバルトレーニングを行っていたのですが、僕たちはディスタンス部門なので鍛える場所も違いますし、心肺機能とかそういうところも鍛えなきゃなとなって、ネットなどで情報をいっぱい集めて、色々な方法を試して、効果のあるなしを自分で確かめて模索しながら頑張っています。

広:決められたメニューをこなすのではなく、自分でメニューを考えてやっていくという感じですか?

八:そうですね。その時その時で自分に今足りないところはなんだろうかということを考えて行っています。

広:パイロットとして大変だったことやつらかったこととかってありますか?

八:そうですね。やっぱり何百万円というお金をかけてみんなで一年かけて制作してきている機体が結果的に飛ぶか飛ばないかというのは僕の足にかかっているというところがあるので、そもそも責任が重いところではありますね。もし機体を壊したりとかしたときに、やっぱり僕の操舵技術や足の耐久力とかが事故に大きく関係しちゃうところではあるので、そういうところに責任は感じますね。

広:今後の意気込みをお願いします!

八:とにかく鳥人間コンテストに出て琵琶湖の空を飛びたいなと思っています。去年の段階で滑走路では飛べているのですが、やっぱり琵琶湖の空をみんなで作った機体が飛んでいるところをチームのみんなに見せてあげられればなと思うので、いっぱいトレーニングして書類とかも一生懸命仕上げて、出場を狙っていけたらなと思います。
インタビューしていく中で、それぞれの飛行機に対する熱意が感じられました。今後も応援していきたいと思います!

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練習用の器具をご紹介いただいた八代さん

T-MITの皆様、ご協力ありがとうございました。※記事内の学年は、2018年2月の取材当時のものです。

【取材・文:作業療法学科 岡田志穂乃、法学系 加瀬林祐之、経営学系 石田大貴(学生広報チーム)】

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