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2022.03.25
※2022年3月以前に都立大HP「People都立大人」に掲載された記事のアーカイブ記事です。

課外活動団体紹介 ⑥剣道部

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【2018年4月17日掲載記事】
今シーズン主将の笹崎勇太さん(法学部3年)に剣道部の活動内容について伺いました。主体的に自らを鍛錬するストイックさや部員一丸となり活動に取り組む姿勢が印象的でした。

キービジュアル
練習風景1

1.練習について

広報チーム<以下広>:練習の内容を教えてください。

笹崎主将:準備運動・体幹トレーニング・素振りの後、面をつけて練習を行います。練習メニューは部員の話し合いで決定します。主に、実戦形式で使える技の練習や、試合形式の練習を行います。

広:活動時の雰囲気はどうですか?

笹崎主将:剣道は武道であるので、張り詰めた雰囲気を保っています。攻め合いを意識し、気を抜かないように心掛けて練習します。ハードな練習では、部員同士で声を掛け合うなど、緊張感を高めて部員一丸となって取り組めるようにしています。

広:活動や練習で大事にしていることはありますか?

笹崎主将:練習量や練習環境が限られた中で、部員それぞれが明確な目標をもって練習に臨むことを心がけています。部員が活動の中で学びを確実に得られるよう意識しています。

広:首都大剣道部の特徴を教えてください。

笹崎主将:首都大剣道部は部活とともに勉強や就職活動に力を入れる文武両道を重視し活動しています。限られた時間や環境の中で、各々が目標に向かって集中して練習に取り組んでいます。

広:今年度特に力を入れたことは何ですか?

笹崎主将:試合中、攻め合いの時に負けたり、引いたりすることや、攻めてチャンスを得た時に相手に攻め返されて引いてしまう場面が多いことが課題でした。課題克服のため、一歩も引かないことを目標にし、部員全体でその覚悟を持って試合に臨みました。その結果、引くことがなくなり、逆に攻め合いで攻め勝つ場面が増えたので、課題を克服できたと感じます。

広:OBとのつながりはありますか?

笹崎主将:あります。週2回いらっしゃる師範と、月1回程度いらっしゃる監督は都立大時代のOBで、稽古やアドバイスをいただいています。さらに大会の応援や合宿など、OBに熱く支援していただいているので、とても励みになります。また、OB会を数回開き、交流を深めています。

広:合宿という話が出ましたが、合宿はどのくらい行っていますか?

笹崎主将:8月に7泊8日、と3月に4泊5日の合宿を行います。終日剣道に浸り、練習後はミーティングを開き反省点を話し合い、翌日に生かすというサイクルで過ごします。短期間で集中的に練習することは、部員一丸となり取り組む姿勢を養い、部員たちの成長・強化につながります。

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▲ 練習風景2

2.大会について

首都大学東京の剣道部は9月に行われる関東学生剣道優勝大会で団体の全国を目指していました。男女ともに惜しくも一回戦敗退でしたが、大会について詳しくお伺いします。

広:大会に向けてどのようなことをしていましたか。

笹崎主将:府大戦や練成会(*合同合宿のこと)で実戦的な経験を積み、終わった後に反省点を明らかにするとともに、マネージャーに試合中の動画を撮ってもらい、対戦相手の研究をしました。また精神面では、練習中に部員みんなが発声を大きくするようにし、士気を高めていました。

広:本番ではどのような試合でしたか。

笹崎主将:試合では、できるだけ前でポイントを稼いで、後ろでしっかり硬い試合をし、大将までつなぐということを心掛けていました。男子の試合は形としてはできていましたが、相手のレベルとしては同じくらいで勝ててもおかしくなく、もう少し思い切った試合が出来ればよかったと思っています。チームとしてしっかり緊張感をもって臨めましたし、応援も盛り上がった良い試合でした。女子の対戦相手は強豪で、結果負けてしまいましたが、最後の大将戦まで結果がつかないくらい粘る試合ができました。

広:優勝大会を終えて、これからどうしていきたいとお考えですか。

笹崎主将:今回の大会を通して、男女ともに狙えるところはある程度危険を覚悟して取りに行くという思い切りの良さと、技を決めきる力が必要だと感じました。この反省を踏まえて新しく追加した練習メニューもあるので、スピード力も鍛えながら、技を一本一本しっかり決めきる力を磨いていきたいと思います。次こそは団体戦で、都立大時代から続く剣道部史上初めての全国にいけるように、部員一同ますます頑張りたいと思います。

実際に練習を少し見学させていただきましたが、皆さん声を大きく張り上げて練習されていて、外は寒いにもかかわらず武道場には熱気があふれていました。師範の方の指導に熱心に耳を傾け、一生懸命練習に取り組む姿はかっこよかったです。今後の活躍が非常に楽しみです。
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▲ 大会にて

3.新チームにむけて

続いて新体制での意気込みを伺いました。

広:笹崎さんが主将になり代替わりしたことで、チームはどのように変化しましたか?

笹崎主将:上の代はしっかりして後輩を引っ張ってくれる代だったので、それに比べると自分の代は頼りない部分があります。ですが、その分後輩の意見を取り入れ、全員で話し合って方針などを決め、先輩後輩の垣根を越えて意見を言い合えるようにしていきたいです。

広:チームとしての次期の目標を教えてください。

笹崎主将:夏の関東大会に勝って全国出場することです。それから、春に国公立大会(東京地区国公立大会)が毎年ありますが近年は今一つ上に行けていないので優勝を狙っていきたいです。 広:主将として、なにか個人的な目標はありますか? 笹崎主将:剣道に関して言えば、主将になるのでみんなに安心して試合をしてもらうために、どんな相手にでも、格上相手にでも一本を取って守り切ることでチームのためにポイントを稼げるような選手になっていきたいです。立場としては、学年全体で話し合ってチームワークをとっていこうと思います。

広:注目選手がいればぜひ教えてください。

笹崎主将:1年生の女子で岡部選手は、一年生ながら先方としてポイントを取ってくる選手です。12月の新人戦の早稲田大学との試合では、相手は本当に強かったですが一本取ってきて、安定感もあり即戦力として今後に期待が持てる選手です。

広:ちなみに経験者と未経験者の割合はどのくらいですか?

笹崎主将:大学から始めた選手を未経験とするなら、各代約10人いる中でだいたいひとりくらいですね。

広:今回は課外活動支援制度を活用した団体へのインタビューなのですが、この制度を活用した感想などあれば教えてください。*剣道部は課外活動支援制度による支援金を合宿の交通費に利用しました。

笹崎主将:やはり合宿や遠征は部として強くなっていくためには本当に必要だと思います。支援制度によって活動の幅も広がるのでありがたいです。

広:最後に、剣道部さんから言っておきたいことがあればお願いします。

笹崎主将:全国目指して頑張ります。

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▲ 新人戦大会にて

新体制を率いる立場としての意志の強さと、部活動や剣道に対する熱い思いが伝わる取材でした。※記事内の学年は2018年2月の取材当時のものです。

【取材・文:作業療法学科 岡田志穂乃、法学系 大屋萌恵、法学系 渋谷奏里(学生広報チーム)】

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